脳肥大 | Flog

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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

朝が、一番寒かったかも。
今日も真冬日。


明日は、また、雪が降る予報。
Workout出来るか?



話は、脈絡無く(笑)、

チンパンジーとヒトのゲノム
(大雑把に云えば、遺伝子、身体の設計図)は、
98-99%の相同性が有るのに、
何故チンパンジーは
ヒトになれないのか?

ヒトをヒトたらしめて居るのは、例えば、
発達した大脳新皮質な訳ですが、
その仕組みの一端が、昨日出た論文
解明されていました。

大分以前に、コンな記事を書きましたが、
今回も、まぁ、似た様な話で、
或る遺伝子の転写制御領域、一方はチンパンジーから、
もう一方はヒトから、それぞれ転写制御領域のDNA断片を得て、
その働きをマウスの中で較べると、ヒト由来のモノは、
マウスの脳で、より広範囲に遺伝子を発現させることが分った。

(図の青い部分が遺伝子の発現を示す。
右がヒトの転写制御領域を使った場合)


結果、(詳細は省きますが・笑、別の実験で)ヒトの転写制御領域
を使って本来下流にある遺伝子を、マウスで発現させると、
チンパンジーのものを使った場合より、12%も脳が大きくなったとサ。

(えぇっと、例に依って、ちゃんと詳しく論文を読んでなぃので、
細かい突っ込み所が、自分でも有るのですが、
その答えが論文中にあるのかどうか不明・・・。)